炎上・誹謗中傷疑似体験サービス
炎上・誹謗中傷の疑似体験ができるサービス
hasecom.github.io/Slander/slander/docs/
2020年
コンテンツ
実際にあるSNSを似せたUIで誹謗中傷を疑似体験できるサービスです。
とある投稿をきっかけに炎上するストーリー型のWebサービスです。炎上から誹謗中傷に繋がり、身内にも被害が広がる展開や、そもそも炎上する投稿をしない展開など十数個のエンドを用意しています。
制作した経緯
制作に着手した2020年頃、SNSによる誹謗中傷が問題になりつつありました。
それまでは、あまり表面化していませんでしたが、誹謗中傷は多くありました。
軽率な発言が相手を深く傷つけたり、それらが炎上してネットタトゥーになる恐れもあります。
しかし、そういったリスクがあるSNSとの向き合い方を学べる機会があまりに少ないです。
実際に、被害者の立場を体験することで、どういった気持ちなのかを学び、画面の向こうにも人がいるということを実感して欲しくて制作しました。
制作にあたって
ストーリー型Webサービスであったため、静的サイトで済ませられたため、Vue.jsにてSPAで公開しました。
”似せたUI"なだけなので、画像の最適化表示やキャッシュなど施さなかった結果、初期ビューにものすごく時間のかかるサイトになってしまいました。
併せて、ステートを各ページで連携する必要があり、親コンポーネントで一括管理してしまったため、よりモッサリしてしまいました。
タイムアウトをするレベルであったため、画像などLazyLoadingや遅延実行するなど改修を施し、ある程度はマシになりました。
Herokuの無料枠(Dyno)の使っていましたが、コールドスタートだったので、よりモッサリしていました。
そして無料枠がなくなってしまったため、それに併せてサービス終了しました。
現在は、GitHubPagesに移行をし公開のみしている状態です。
制作で難しかったのが通知画面でした。決められたストーリなので、展開は変わらないですが、
お気に入りやリプライ、リツイート通知の実装が想像よりも複雑で悩みました。
例えば、お気に入りやリツイートが連続で行われた場合は、グループ化して表示したり、
通知によってユーザアイコンorハートなどのアイコンを表示したり、2人以下でかつ連続するアクションは、
通知欄に人数分の表示名を表示し、3人以上であれば、他◯人が...などと表示したり、とにかく条件分岐が多かったです。
収益化は、noteにて、サービス概要と全エンドのうち数エンドを公開し、残りのエンドは有料しました。
そして、エンド画面やサイドメニューなど、スポンサーを募りました。
名が通るサービスでも知名度もないため、敢えなく終わりましたが、多少拡散されました。利用者さんが、「一度はやったほうがいい、怖い」などとシェアいただき、大変光栄でした。
一方で、有料解説分のエンドについては、「完全に無料にしてよ」といった批判の声もありました。
多少API連携をしていて、個人情報を含めない情報を取得して、どの年齢層、性別の人が関心を持っているのか、
このサービス内での掲示板で書き込みできるとしたら、どんな書き込みがあるだろうと検証も行いました。
信憑性に欠けますが、老若男女問わずご利用いただけました。 初動は友人が拡散してくれたので、それがかなりありがたかったです。
こういった、SNSの向き合い方を学ぶ機会が少ないので、小中学生をターゲットにした何かしらアクションを起こしたいです。
セミナーでもプログラムなどで関われる機会があればいいですね。